
For The
Love Of BTR Doujin
Love Of BTR Doujin
名古屋は同人界隈から見捨てられがちな土地である。利便性があまりに高く、どこからでも来られることはどこへでも行けることに等しい。 故に名古屋の財は他都市へ流出することを余儀なくされてきた。しかし我々の敬愛する『ぼっち・ざ・ろっく』は名古屋を見放さなかった。 2024年9月、ぼっち・ざ・ろっく展は名古屋へ襲来。無事成功裏に収め大阪へと去っていった。東海地方のファンダムは大いに活気付いた。
発散の場を求め、誰もが他都市の同人イベントへーー
向かえる人ばかりではなかった。すべての都市に近い名古屋は、多くの人にとって脱出するにはあまりに広すぎる街であった。この”町”に彼らの求めた理想郷は存在しない。喜多も伊地知ものぞみで通り過ぎ、あの山田でさえ3420円余分にあればわざわざ来ないであろう(後藤はそもそもどこでも来ない)名古屋には、当然同人イベントも無かった。
そんな折、同人作家たちの瘴気に当てられ「なければ作る」の精神を持つオタクがひとりまたひとりと主に蒲田あたりから名古屋に集まり始めた。
「消毒都市」名古屋に落ちた一滴のオタクの染みは、毛細管現象で
ジュクジュクと広がり、ついに今、廃墟っぽいスタジオの端ーー